十段合格者の感想

暗算十段に合格して

竹岡 夏希

私は、中学生のうちに暗算十段に合格することを目標にしてこれまで練習を頑張ってきました。検定の合格発表の日、先生より満点での十段合格ということを聞いた時、驚きすぎて声が出ませんでした。今は、自分で掲げた目標を実現できた達成感と充実感で胸がいっぱいです。

小学生まで、計算が早くできることが楽しくてそろばんを続けていました。私には十段合格は夢のような話だとずっと思っていました。しかし、中学生になり行き始めた特別練習で、私のそろばんに対する思いが大きく変わりました。特別練習に参加している人達は、自分よりはるかに上手な人達ばかりでした。「自分もあんなふうになりたい」そう思いました。そこから十段をとるために、登校前いつもより早起きし、暗算の特訓をしました。特に正確な計算や、数字をきれいに書く練習に力を入れました。書き直しなどのロスを減らすために自分なりに努力したことが結果につながったと思います。

ところが、検定の当日は、緊張しすぎて手が震え、思い通りに数字が書けなくて何度も検定に落ちました。やっぱり自分に十段は無理だと何度も諦めそうになりました。その様な時、くじけそうになった私を支えてくれた言葉がありました。先生がよく言っている「出来る、出来る、出来ると思えば何でも出来る。」という言葉でした。私にとっては、検定前の不安な気持ちを吹き飛ばしてくれるおまじないだったと思います。そして、失敗しても何回でもチャレンジする大切さを学びました。

「満点十段合格」このようなすばらしい結果は、自分一人の力だけではありませんでした。家族や先生方の応援、一緒に練習をしてくれた仲間がいてこその結果です。本当にありがとうございました。今後も、感謝の気持ちを忘れずに、そろばんを上達できるように頑張ります。